johncolo's diary

ジョン・コロ独り言から引っ越しました。

オノフリ・チパンゴコンソートのヴィヴァルディ「四季」の衝撃

昨日、11月16日、オノフリ・チパンゴコンソートを聴いてきました。
エンリコ・オノフリ&チパンゴ・コンソート 「ヴェネツィア、霧の中の光」
~A.ヴィヴァルディ四季,絶佳なる協奏曲~
エンリコ・オノフリ(ソロ・ヴァイオリン、指揮)
チパンゴ・コンソート(古楽オーケストラ)
ヴァイオリン:杉田せつ子、 天野寿彦、上野美科、小野萬里、長岡聡季、廣海史帆、渡邊慶子 
ヴィオラ:朝吹園子、伴野剛
チェロ:懸田貴嗣、金子鈴太郎、西山建一 
ヴィオローネ:諸岡典経 
テオルボ、バロック・ギター:高本一郎
ハープシコード:渡邊 孝 
オルガン:桒形亜樹子

【プログラム】
アントニオ・ヴィヴァルディ
協奏曲集《調和の霊感》作品3より 協奏曲第1番ニ長調 RV.549(4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲)
弦楽のためのシンフォニアロ短調RV.169《聖墓によせて》
協奏曲集《調和の霊感》作品3より 協奏曲第9番ニ長調 RV.230(ヴァイオリン協奏曲)
協奏曲集《調和の霊感》作品3より 協奏曲第8番イ短調 RV.522(2つのヴァイオリンのための協奏曲)
        休憩
協奏曲集《和声と創意への試み》作品8より「四季」全曲

アンコール
シンフォニアト長調RV151 「田舎風」より第3楽章
調和の霊感 協奏曲第8番 第3楽章
「冬」第2楽章

大いに期待していたコンサートでしたが、それを遙かに上回る、記憶に残るコンサートになりました。
休憩前の作品の演奏で、ヴィヴァルディの明るさと伸びやかさ、そして鮮烈さを味わい、オノフリの演奏の見事さよりも、チパンゴコンソートの技術がまたもや上がったことにうれしさを感じていましたが、後半の『四季」とアンコールで、前半のプログラムの印象が飛んでしまったほどです。
プログラムにはヴィヴァルディの作の『四季」のソネットが掲載されているが、まさにソネットを描写する演奏だった。冒頭の春の第1楽章のテンポ、いわゆる一般的な演奏よりも遅い感じであるが、フレーズの脹らみがそのような感じもたせるのだろうか、「ふわり」としている。まず。テンポとリズムが「ゆらぐ」。
それぞれのパートが交応するが、場面ごとに切れ込み方が全然違う。
そして、ソリストのオノフリの演奏は「即興的」だ。トリル一つでも同じではない。それはアンコールで「冬」の第2楽章を演奏したとき、プログラムで演奏したときと,全然違っていたのだ。
この演奏、多くの人に聴いて戴きたいので、ぜひCD化をお願いします。

 

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